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From the power of a single president to the power of the organization: A 10-year rebranding journey with TNS Co., Ltd.

Case Summary

Customer Name

ティーエヌエス株式会社 様

Project Details

企業全体のリブランディング、CI(コーポレート・アイデンティティ)設計、タグライン・ロゴマーク開発、コーポレートサイトおよび事業別Webサイトの構築、会社パンフレット、安全ルールブック、名刺・封筒、社用車のカーラッピング、屋外サインデザイン

Purpose

個人の営業力に依存した経営体制から、年商100億円・上場を見据えた組織経営への移行。足場仮設業に対する従来のイメージを刷新し、大手ゼネコン・デベロッパーからの信頼獲得、採用力の強化、若手人材の定着につながるブランド基盤を構築すること。

Situation

野崎社長の営業力と行動力を原動力に、創業10期目頃で年商20億円規模まで成長。一方で、若手社員の早期離職が続き、価値観の共有や教育の仕組みづくりが課題となっていました。また、大手ゼネコンやデベロッパーとの取引拡大に向け、企業としての安全性、組織力、先進性を伝えるブランドへの転換が求められていました。

企業サイト

新卒・第二新卒向け採用サイト

STEP

01 Customer's challenge

Customer's challenge

年商20億円の先に立ちはだかった、「若手人材の定着」と「業界イメージ」の壁

TNS株式会社様は、野崎社長の高い営業力と行動力を原動力に、足場仮設工事を主軸として成長を続けてきました。しかし、創業10期目頃に年商20億円規模へ到達した段階で、さらなる事業成長に向けて解決すべき2つの課題が明確になりました。

1つ目は、若手人材の定着です。社長の情熱と牽引力によって組織が拡大する一方、会社として共有すべき価値観や教育の仕組みが十分に整っておらず、育成した20代・30代の社員が2~3年で退職してしまう状況が続いていました。事業を持続的に成長させるためには、個人の力に依存する経営から、社員が共通の判断軸を持って成長できる組織へ移行する必要がありました。

2つ目は、建設・足場業界に対する固定的なイメージです。次の成長市場として大手ゼネコンやデベロッパーとの取引拡大を目指す中で、従来の施工会社としての見られ方だけでは、安全性や組織力、将来性を十分に伝えきれませんでした。上場や年商100億円規模を見据えるうえでも、企業としての信頼性を高め、外部からの見られ方を根本から変えることが求められていました。

当初、ライオンハートに寄せられたご相談は、「営業用のPowerPoint資料を、より魅力的なデザインに整えたい」というものでした。しかし、経営者へのヒアリングを重ねる中で、課題の本質は資料の見た目ではなく、企業として何を大切にし、どのような組織を目指すのかが明確に言語化されていないことにあると分かりました。そこで、単発の制作ではなく、企業の価値観と対外的な印象を一体で再構築するリブランディングへとプロジェクトを発展させました。

02 LH Method Strategy Development

Organize current status and challenges (Organize current status and challenges, and commit to realizing the vision)

「安全」を信頼の起点に据え、社長の挑戦心を「Tackle Never Satisfied」に言語化

まず、TNS様が目指す「年商100億円規模・上場を見据えた組織」「大手デベロッパーやゼネコンから選ばれる企業」という理想像と、当時の組織課題やブランドイメージとの間にあるギャップを整理しました。その結果、見た目の刷新に先立って、企業としての信頼を支える価値観と行動基準を明確にする必要があると判断しました。

大手ゼネコンやデベロッパーが協力会社を選定する際、重視するのはデザインの新しさだけではありません。現場の安全をどのように捉え、組織としてどこまで徹底できているかが、取引先としての信頼を左右します。そこで、会社案内や営業資料よりも先に、現場で守るべきルールを100項目に整理した「安全ルールブック」の制作に着手しました。安全への姿勢を具体的な行動として可視化することで、社内の意識統一と、大手企業に対する信頼形成の両立を目指しました。

さらに、組織が一つの方向へ進むための共通言語として、社名の由来である「達也野崎サービス(TNS)」を、野崎社長の挑戦姿勢と結びつけて再定義しました。そこで生まれたタグラインが「Tackle Never Satisfied」です。現状に満足せず、困難な課題にも正面から挑み続ける姿勢を表すこの言葉は、社長個人の信念を、全社員が共有できる企業の価値観へと転換したものです。

ビジュアルでは、戦略性、チームワーク、目標に向かって挑み続ける姿勢を象徴するモチーフとして、アメリカンフットボールを採用しました。知的に戦略を組み立てながら、必要な場面では泥臭く前進する。その両面を表現することで、従来の建設会社のイメージにとどまらない、先進性と力強さを備えたTNS様独自のブランドポジションを構築しました。

03 LH Solution Implementation Support

Solve the problem (Solve the problem with LH solution)

理念からWeb、車両、採用ツールまで、一貫したブランド体験を実装

戦略策定後は、約2年間をかけて、企業理念を社内外のあらゆる接点へ展開しました。ロゴやWebサイトといった個別の制作物を整えるだけではなく、社員、求職者、取引先がTNS様に触れるたびに、一貫した価値観と印象を感じられる状態を目指しました。

 

  • 【CI・ロゴマーク・タグライン開発】「Tackle Never Satisfied」をブランドの中核に据え、コーポレートロゴとビジュアルアイデンティティを開発しました。鋭さと先進性を備えたデザインによって、挑戦を続ける企業姿勢を表現するとともに、社員が身につけることに誇りを持てるシンボルを目指しました。
  • 【コーポレートサイト・事業別Webサイト】グループ全体の事業領域と成長性を伝えるコーポレートサイトを中心に、足場仮設事業やディーゼル車両用AdBlue®の製造販売など、事業ごとのターゲットに合わせたWebサイトを構築しました。各事業の専門性を明確にしながら、TNS様が持つ多角的な事業展開力を、一つの企業ブランドとして伝えられる情報設計を行いました。
  • 【社用車・サイン・ステーショナリーの統一】社用車やトラックのカーラッピング、屋外サイン、名刺、封筒、レターヘッドまで、日常的に目に触れるツールを統一したデザインで展開しました。街中や現場での接触機会をブランド発信の場へと変え、成長性と先進性を備えた企業としての認知形成につなげました。
  • 【採用サイト・採用パンフレット「CATCH YOUR FUTURE」】新卒・中途採用に向けて、TNS様で働くことの魅力や、事業とともに成長できる環境を伝える採用サイトとパンフレットを制作しました。社長の情熱だけに頼るのではなく、会社が目指す未来や社員に期待する姿勢を具体的に示すことで、価値観に共感する人材との接点づくりを支援しました。

04 LH Method Execution Support

Continue to commit to achieving the vision (responding to changes in circumstances)

年商約20億円から約80億円へ。事業成長と次世代リーダーの定着を支えた10年間

ライオンハートは、制作物を納品して終わるのではなく、約10年間にわたり、事業と組織の変化に合わせてブランドを更新し続けてきました。その結果、対外的な認知の向上だけでなく、社員の定着や次世代リーダーの育成など、企業の内側にも変化が生まれています。

 

  • 事業規模の拡大:取引開始時に20億円弱だった年商は、足場事業を起点とした車両販売、海外輸出、AdBlue®などへの事業展開により、現在では約80億円規模へ成長しています。ブランドの一貫性を保ちながら各事業の価値を整理・発信することで、多角化する事業全体の信頼形成を支援しました。
  • 若手人材の定着と次世代リーダーの育成:「Tackle Never Satisfied」という共通の価値観が社内に浸透したことで、社員が自分たちの仕事や会社の目指す方向を理解しやすくなりました。かつて課題となっていた若手社員の早期離職は改善し、現在では30代の主要事業部長4名が事業を牽引しています。ブランドづくりが、人材の定着と経営を担う次世代リーダーの成長を支える基盤となりました。
  • 大手企業との取引拡大:安全ルールブックによる安全管理姿勢の明確化と、Webサイトやカーラッピングを通じた一貫した情報発信によって、企業としての信頼性と先進性を訴求しました。その結果、大手デベロッパーやゼネコンとの接点が広がり、大口取引の獲得にもつながっています。
  • 採用力の向上:採用サイトやパンフレットを通じて、会社の成長性、仕事の意義、求める人物像を明確に伝えたことで、従来の建設業のイメージだけでは出会いにくかった新卒人材からも応募を得られるようになりました。多様な経験や価値観を持つ人材の採用が、既存社員にも新たな刺激をもたらしています。

 

【今後の伴走展望】

TNS様は現在、更なる成長・発展を意志して、次世代リーダーたちへの確実な権限委譲に向けて、組織体制の大きな変革を、今まさに、リアルタイムで推進しています。ライオンハートは現在も、社長をはじめとする各事業部長の皆様との対話を重ね、ビジョンの実現に向かう、新たなブランドコンセプトの策定、統合ロゴデザイン、多角的ツールのアップデートを能動的に先回りして、企画・提案し続けています。