Title 社内コミュニケーションを改善させた「お菓子ボックス」誕生秘話!!

Date 2021.08.25
Category
Hashtag

福利厚生の一環として、オフィスにお菓子を置いている会社もありますよね。
最近では、オフィスコンビニというサービスを導入する企業も増えています。

実は、弊社にも仕事中に自由にお菓子を楽しめるように、お菓子を集めた箱ができました。
(「お菓子ボックス」と呼んでいます)
オフィスコンビニがある時代ですから、目新しいモノでもありません。
では、なぜ今回それを記事にしたかと言いますと、弊社のソレは入社して間もない女性社員さんがきっかけを創ってくれたからなんです。
そして、彼女が創ったお菓子ボックスは、私たちにちょっとした変化をもたらせてくれたのです!
たかがお菓子、侮るなかれ・・・インナーブランディングにこれほど貢献するとは。

さて、お菓子ボックスのお話をする前に、新入社員さんの置かれる境遇について考えてみましょう。

新入社員さんは入社したその日から、会ったことも話したこともない人たちと同僚になるわけです。
「はい、今日から職場の仲間です!」と。
そして、当の新入社員さんは、「自分の能力を発揮したい!」「活躍したい!」と意気込んで入社してくれたとしても、実際のところは、
しっかり期待に応えられるだろうか・・・
優しく接してくれる人がいるだろうか・・・
良い人間関係が築けるだろうか・・・ と、不安や緊張の連続です。
慣れるまでの数ヶ月は、こうした心労が続くでしょう。
かく言う私も転職組ですが、その緊張、もう経験したくはありません。
新入社員さんには、大なり小なり、こうした境遇に置かれるわけです。

今回の主役の彼女が入社して1週間ぐらい経った頃でした。突然、彼女がスタッフ全員に宛てて以下のようなチャットを送ります。
【冷蔵庫の横に「みんなで食べるお菓子ボックス」を実験的に設置してみました。 
言い出しっぺの私が飴とかチョコとかちょっとしたお菓子をたまに追加します。
強制ではありませんが皆さんの何かおすすめのお菓子などを追加してくださると私がとっても喜びます。
皆さんになるべく笑顔になっていただきたいので皆さんの良識の範囲!で自由に食べていただけたら幸いです。(原文のまま)】

この行動、入社直後の職場で仕事のやり方を学んでいる最中ですよ。
きっと、まだスタッフ達の名前もうろ覚えだったでしょう。
そんな中で彼女なりのコミュニケーションを図ってくれたのです。
「新入社員さんがまさかそんな提案をしてくれるとは!!」私たちは想定外のことに驚き、そして嬉しく思いました。
恐らく、彼女は入社後、新入社員教育を受けて、そこで聴いたことを素直に実践してみたのだと思います。

その弊社の教育については、機会があればまたご紹介したいと思いますが、大きな特長は「新入社員さん用の教育カリキュラムや講座は、全員で分担して各自が受け持っている」というものです。
自分が学んだことをまだそれを知らない人に教える・・・先輩社員も「教えることは学ぶこと」の思考で臨みます。
実は、私は正社員になる以前、アルバイトとして長くライオンハートで働いていたのですが、その頃から接遇教育を担当していました(厳しめ)。
新入社員教育を通して、理念などの大切にしている価値観、ワークフローなどの業務に関わること、ビジネスマナーなど、これからライオンハートの仲間として一緒に仕事をしていく上で必要なことを伝えています。

弊社の新入社員教育を受けた彼女は、そこで聴いた内容を素直に実践し、理念である仲間の「笑顔創造」を実践・行動してくれたわけです。
これを放っておけますでしょうかっっ!!
次の日から、皆がいろんなお菓子を追加してくれて、今もお菓子ボックスにはたくさんのお菓子が入っています。

そしてこのお菓子ボックス、私たちの小腹を満たしてくれるだけではなかったです!
「誰がこのおいしいお菓子持ってきたの?」「知ってる?このお菓子は・・・」といった雑談が自然に生まれたり、お菓子を通して仲間の嗜好やパーソナリティーを知ったり、社内のコミュニケーションツールとして大いに役立っているのです。
業務に集中して余裕がなさそうに見える仲間にそっとお菓子を渡して、ひと声かけることも増えました。

また、他にもこんなエピソードがあります。
ある若手男性社員さんがお菓子を追加してくれたのですが、不人気なのかボックスからなかなか減らない・・・
ちょっと落ち込んで!?撤収しようとしたことをお母様に話したそうなんです。
そしたら、翌日、お母様が自らチョイスされたお菓子を持たせてくださり、その追加したお菓子は即、皆のお腹の中におさまる大ヒットお菓子となりました。
その社員さん、母の優しさと偉大さを感じた、とのこと。
このように社内だけにとどまらず、お菓子ボックスから多くのコミュニケーションが生まれています。
お菓子ボックスを創った彼女はこれ以降も会社が良くなるためのアイデアを出し続けてくれています。


ここ1年、緊急事態宣言が発出される度に、リモートワークで対応してきました。
こうした状況下で業務を進めることにも以前ほどの違和感や戸惑いはなくなってきました。
一方で、どういう状況であっても、やはり人とのコミュニケーションは欠かすことができないということを強く感じるようになりました。
業務を進めるために絶対に必要なやりとりを「必須コミュニケーション」だとすると、それ以外のコミュニケーションは必須ではないのでしょうか?
不思議なことに一見必要のないコミュニケーションが不足すると、不安や孤独を感じやすくなるようで、実際に弊社でもそういう声がありました。
同じ空間にいて、ふとした瞬間に始まる何気ない会話や、仲間の表情を知ることの大切さを改めて実感します。
コロナ禍で人との距離をあけることが叫ばれる中、心の距離があいてしまうことは避けなければなりませんね。