Title たまには“ゆるめ”の全体朝礼を

Date 2022.01.12
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朝礼の運営について考える

毎週月曜日、弊社ではスタッフ持ち回りで全体朝礼を企画・運営しています。
今回は、朝礼で陥りがちな点について、弊社で心がけたことを共有させていただきます。

 

ドンドン堅苦しくなる朝礼…

弊社での全体朝礼は、週のはじめということもあってか、その内容は普段の業務に関わることが多いのですが、それが続くと、自分の持ち回りになったときに「やっぱり、業務に関わることが良いのかなぁ・・・」となりがちです。

朝礼を行っている会社もあるかと思いますが、朝礼がドンドン堅苦しく、窮屈になってしまうことってありませんか?
ピリッと緊張感を高めるのは悪いことではありませんが、あまりに過ぎると、「朝礼が説教臭くて嫌」なんてことになりかねません。
もちろん、「朝礼は本来そういうものだ!朝から大きな声を出して・・・」とお考えの経営者の方もいらっしゃるでしょう。
もちろん、その目的が明確であり、成果につながっていたら全く問題ありません。

 

朝礼の目的に立ち返る

ところで、弊社の朝礼では目的をどのように設定してあるか?
これは、社内wikiによると・・・

・・・とのことです。

目的1:社内wikiの浸透
目的2:お互いを知り、いいチームになる
目的3:業務連絡

弊社ではこれら目的に沿って朝礼の企画と運営がなされています。

社内wikiというのは社内の様々なルール(ゴミの出し方なども含め)がまとめられたwikiで、ここで調べれば理念や会社の沿革はもちろん有給申請の仕方など様々なことが分かる仕組みになっています。

 

弊社の朝礼や社内wikiについての取り組みについては、下記の記事をご参照ください。

全体朝礼をインナーブランディングに活用

インナーブランディングにおすすめの「社内wiki」とは?

堅苦しく感じる原因は?

これは様々あるでしょうが、受け手(参加者)の心理状態によるところは大きいのではないでしょうか。

例えば、納期に追われていてものすごく忙しいとき、目標達成のプレッシャーがかなりかかっているとき、クレーム対応などに神経をすり減らしているとき、こうした心理状態では朝礼どころではありません。
常に業務のことが頭にあるわけですからね。
そんな状態で、月曜の朝から業務に関わることを題材にされると、「もういいよ、聞きたくない…」となりませんか?

冒頭で少し触れましたが、普段から業務に関わる内容を話していると、どうしても「業務に関わる内容でなければならない」と思ってしまうのが真面目な日本人の気質です。
ですから、ほうっておいても、自然と真面目な内容になりますし、徐々に堅苦しくなっていくのです。
※もちろん社風にもよりますが。

結果、ドンドン殺伐として、義務的な朝礼になっていくのです・・・

 

ちょっと調整してみよう♪

弊社の朝礼の目的には、前述で紹介しましたが、「お互いを知り、いいチームになる」というものがあります。

実際、別部署スタッフや先輩にインタビューしたり、新人スタッフの成果発表の機会にしたり、お互いを知る機会に活用しています。
ただ、これも業務、つまり仕事がついてまわるわけです。
もちろん、こうした企画もあって、仕事で直接関わることの少ない仲間の理解が進んだのは事実です。

では、職場以外の一面は?

もちろん、仲のいいスタッフ同士はプライベートの話もするでしょうか、職場では業務に関わる話が中心になります。忙しくなればなおさらです。
皆さんの会社でも、案外、お互いのことを知らなかったりませんか?
「えー!そんな趣味があったの!?」と驚いたり。

そこで、皆の職場以外の一面を紹介できないか?と考え、全体朝礼の企画を考えることにしました。
これであれば業務と関係ないですし、堅苦しさは極めて低くなりますから。

そこで、

趣味やマイブームを教えてください

と質問しました。
全体朝礼の前までに、趣味やマイブームについて一言コメントと関連する写真を送ってもらい、それらをまとめ、下記のように簡単にデザインして、皆に共有することにしました。

趣味とマイブームということで、業務と全く関係のない内容です。
きっと、朝礼を聞く側も気楽だったと思います。
(忙しい中、事前に写真を送るなどの協力はしてもらいましたが)

結果、今まで知らなかった仲間の一面を垣間見れて、「楽しかった」とポジティブな感想もいただけました。
また、朝礼後にその内容に触れた会話が自然発生したりと、普段とは違うコミュニケーションも生まれていました。

簡単な取り組みですが、朝礼の堅苦しさをゆるめて、仲間のことを知ることができますからおすすめです。

 

朝礼で使ったコンテンツを二次利用

弊社はフィリピンに子会社(ITアウトソーシング)を持っていますが、この朝礼で使った内容をフィリピンスタッフにも共有しました。

フィリピンメンバーにとっては、日本のメンバーの多くと面識がありません。
そんな状態で、一緒に仕事をしていますから、お互いのことをほとんど知らない状態でコミュニケーションをとっていることになります。
当たり前と言えばそれまでかもしれませんが、不慣れな英語でのコミュニケーションで、意図せず誤解を招いてしまったり、互いにストレスを抱えることも少なくありません。
他互いのことを知らなければ、そのストレスはさらに増すのではないでしょうか?

この内容をシェアすることで、日本のメンバーのことを知ってもらい、フィリピンメンバーとのエンゲージメントを高めて、親近感を持ってもらうことを目指しました。
海外の文化や慣習に関心がない人は少ないと思います。
これはフィリピン人も同様で、日本での流行りや日本人の趣味は興味深く受け取ってくれます。

 

朝礼も状況に応じて、微調整していくと長続きするのではないでしょうか?
弊社でも創意工夫の中で運営していますので、これが正解かわかりませんが、皆さんの朝礼運営のヒントになればと共有させていただきました。