Title Let’s 飲みニケーション!!

Date 2022.06.09
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「飲みニケーション」という言葉は死語になりつつある。
そんなことを聞いて、昭和生まれの世代としては、少し寂しさを覚えたりもします。
会社の上司や先輩から誘われて飲みの場に行き、上司・先輩の自慢話や愚痴、武勇伝を聞かされた挙げ句、説教される・・・
もし、仮にそんな場であれば、「飲みニケーション」も一方通行で退屈なコミュニケーションですから、崩壊してさもありなんという感じですが。
気の置けない友人と飲むのとは違って、多少気も遣うでしょう。
仕事終わりのプライベートな時間にまで気を遣いたくない!!
そうなれば、コミュニケーションを目的とした「会社での飲み会はいらない(飲み会である必要性は無い)」という声も出てくるわけです。
各種ハラスメントを懸念して開催を控える会社、気を遣っている経営者も多いようです。

「飲みニケーション」で仲間を知ろうとするのはNGなのか?

一般的に若い世代が飲み会(飲みニケーション)を敬遠しているイメージが強いのですが、
マイナビの調査によると、「会社の飲み会に参加したいですか?」という質問に対して、「参加したくない」が53%、「参加したい」が47%と参加したくない派がやや上回るものの、ほぼ半数に意見が割れるようです。
別の調査では、会社の飲み会に誘われたときに「嬉しい」などのポジティブな感情になるという人が6割ほどというものもありました。(20代、30代を対象にした調査)
上司や同僚と飲みに行くことを完全否定している、拒否したい、そんな人は思っていたより少なくて、少しホッとしました。
飲み会の結果、「上司との関係が良くなった」と回答した人が20代では4割、30代では3割以上いることからも、「お酒が上司や先輩とのコミュニケーションを円滑にする」と肯定的に捉える人も少なくなさそうですね。

ということは、20代若手スタッフとの飲みニケーションは、当然“あり”と考えて良さそうです。

飲みニケーション必要派の意見

飲み会に慣れ親しんだ世代の筆者は、お酒をたくさんは飲めませんが、飲み会は好きですし、あった方がいいんじゃないかなと思います。
昔を振り返ると若い頃に世代の違う人、気の合わない人とお酒を飲む機会を多く経験したことで「人生を学ばせてもらった」、今になってその経験が活きていると思えるからでしょうか。
生きていく上で、人を知ろう、自分を知ってもらおうとする姿勢&機会は大切だと学びました。
当時、「将来、こうはなりたくないな(汗)」と思ってしまう反面教師な場面が多かったですが・・・
ですから今、飲み会に参加しても他の人が飲んでるグラスが空になってても一切気にしないようにしています。
自分が疲れますし、周り(若い世代)にも「そうしないといけない」と感じさせてしまい、飲み会を敬遠させてしまう一因になる恐れがあるからです。
ただ、会社によっては「おい、先輩のグラスが空になっているぞ!こういうときはすぐに注ぐ!気が利かないやつだな」と一喝されることもあるでしょうね。
この場合、飲みの場をある種の教育や研修、社会勉強の場として使っているわけで、お客様との会食が多い会社、職種ですと必要なものかもしれません。

久しぶりの飲みニケーション

先日、弊社ではちょっとした飲み会をやりました。
普段リモートワークをしているスタッフが2ヶ月に1回ほど、オフィスに出社し、そのまま周辺のホテルに宿泊することがあるのですが、そのスタッフが一泊するタイミングに合わせて、「軽く飲んで一緒に食事でも」と。
「参加できる/参加したいメンバーでゆるく飲もう」と、会社公式ではない強制力!?の弱い飲み会(割り勘&自腹)にしました。
お酒が飲めない…、誘われたら断れない…そんなスタッフが苦痛に感じないように、会社で使っているグループチャットでカジュアルに呼びかけました。
「来れる人だけリアクションしてね」と。
これ、経営者が発起の場合、スタッフに直接呼びかけると、ちょっと警戒しますよね(苦笑)
良いも悪いも邪推や勘ぐり入れてしまいますよね。(経営者の皆さん、ごめんなさい)
そんなわけで、カジュアルに呼びかける場合、特別な役職にない一般の社員さんやアルバイトさんなんかに呼びかけてもらうことをおすすめします。
今回は私が呼びかけ役となり、数名のメンバーが集まって、とても楽しい会となりました。
仕事中には触れることが少ない趣味の話をしたり、入社して日が浅い仲間のことを知ることができました。
お互いの距離を縮めることにも一役買えたことで、飲み会はやはり良いコミュニケーション手段だと再認識できました。
意外だったのが、参加しなかったメンバーからも
「行きたいけど予定が入っている…」
「行けなくて悲しい…」
「コロナがおさまったらこういう機会が増えると良い」
と、わざわざチャットにコメントをくれる人がいたことでした。

様々なコミュニケーション方法

弊社では「飲みニケーション」の他に、一緒に働く仲間とのコミュニケーションにつながるような社外活動があるのでは!?と考え、「参加者に裁量をもたせるとどうなるか?」と、ちょっとした実験!?を行なったことがあります。
くじ引きで無作為にチームを編成して、会社から支給される予算を使って何をするか、いつ行なうのか、チーム内で企画してもらいます。
実験の結果、弊社のスタッフが立てた企画は以下のようなものでした。
・普段あまり食べない、分厚いお肉を食べに行く
・プロ野球観戦(野球観戦好きのメンバーが観戦未経験者を案内する企画だったようです)
・リアル脱出ゲーム
・景色の良いオシャレなビアホールでビールを飲む 
など、チームによって個性が出て興味深い結果となりました。
どうやら、企画を考える際もチーム内で盛り上がり、プロセスそのものが良いコミュニケーションの機会となったようです。
場や環境に依存しますが瞬発力のある「飲みニケーション」も良いですが、弊社が試したやり方は仲間との距離感がジワジワと縮まりますし、飲みニケーションと使い分けるといいかもしれませんね。

コミュニケーションが必要な理由

業務の中では知ることができない仲間の魅力を知ることができるのが、こうしたコミュニケーションの利点です。
飲みニケーションはアルコールや場の雰囲気も手伝って、少し開放的になり、普段とは違うコミュニケーションが取れます。
仲間のことを知ることができれば、業務の中でのコミュニケーションも円滑になるのではないでしょうか。
会社のような組織では、目標達成のために「皆で同じ方向を見て進む」のが理想とされるわけですが、登場人物「皆」のことをお互いがあまり知らなかったりしますからね。

さて、皆さんの会社では仲間を知るために、どんな工夫をしていますか?
飲みニケーションはじめ、まだまだできそうなことはありそうですね。
私は、飲みニケーション世代ですから、アルコールの力も借りながら、ふたまわり近く年齢が若い同僚たちとも楽しくコミュニケーションをとっていけたらと思います。