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自動車市場の変化を成長の機会へ。営業・採用・組織をつなぐブランド再構築

事例概要

お客様名

ニッシンテクニス株式会社 様

プロジェクト内容

・企業サイトの全面リニューアル
・採用サイト制作
・展示会用営業パンフレット制作
・ブランド戦略・タグライン開発

用途

・車両制御の電子化・高度化による市場変化を見据えた自社ブランドの再定義
・企業サイトを活用した新規営業・他業種への接点づくり
・若い人材の獲得と、社内の価値観をそろえるインナーブランディング
・展示会で技術と提案力を伝える営業ツールの整備

シチュエーション

主力製品であるハンドルロック部品は、EV車の普及に伴い将来的な製造数の減少が見込まれていた。複数の加工方法と経験豊富な技術者による柔軟な対応力を改めて言語化し、営業・採用・社内浸透を一体で進める必要があったため。

制作期間

ブランド戦略・タグライン策定から、企業サイト、採用サイト、パンフレット制作まで一貫して支援

STEP

01 課題

お客様の課題

車両制御の電子化・高度化による市場変化を見据え、自社の価値を再定義する

ニッシンテクニス様は、70年以上にわたり自動車部品を中心とした精密加工に携わってきた製造会社です。旋盤・フライスによる切削加工に加え、冷間鍛造・圧造、転造といった塑性加工まで、多様な加工技術を組み合わせながら、お客様の要求に応える製品づくりを続けてきました。

一方、主力製品であるハンドルロック部品は、EV車の普及による自動車構造の変化に伴い、将来的な製造数の減少が見込まれていました。既存市場で培った実績を守るだけではなく、他業種への参入や新しい技術への挑戦を進めるために、「ニッシンテクニスは何を強みとし、これからどのような企業を目指すのか」を改めて明確にする必要がありました。

また、社外に向けては、複数の加工方法から最適な手段を選び、経験豊富な技術者の知見を生かして柔軟に対応できる価値が十分に伝わっていませんでした。社内においても、将来の目標や判断の軸となる価値観が共有されきっておらず、部門を越えて主体的に挑戦するための共通言語が求められていました。

そこで、企業サイトを新規営業のための情報基盤、採用サイトを若い人材の獲得とインナーブランディングの場、パンフレットを自動車関連メーカーが集まる展示会での営業ツールと位置づけました。個別の制作物をつくるのではなく、共通するブランド価値を定義し、社内外へ一貫して発信するプロジェクトとして設計することが課題となりました。

02 LHメソッド戦略策定

現在地や課題を整理(現在地や課題を整理し、ビジョンの実現にコミット)

多様な技術と経験を、「最適な答えを導く力」として再構築

ライオンハートは、制作物ごとの表現を考える前に、経営目標、市場環境、技術資産、組織課題を整理しました。大目的を「お客様のニーズにこたえるテクノロジーで社会に貢献する」と定め、営業活動の強化、採用での印象向上、社内の価値観統一を同時に進めるブランディング戦略を策定しました。

強みの核として捉えたのは、旋盤・フライス、冷間鍛造・圧造、転造など、加工方法の複合的な選択肢を持っていること。そして、半世紀以上にわたり蓄積された経験値を持つ技術者が、お客様の品質・コスト・納期などの要望を読み取り、加工方法の組み合わせや技術提案によって柔軟に応えられることです。

この価値を、単に「加工技術が豊富」と説明するのではなく、「求められる条件に対して、良いものを最適な形で合わせる会社」として言語化。主力製品であるハンドルロック部品の“ピタリとはまる”印象も生かしながら、今後どのような製品・業界にも展開できるブランドの軸として、タグライン「良いモノをピタり。」を開発しました。

タグラインには、可変性と順応性を生かして最適な答えを導く姿勢、お客様の要望にピタリと応える提案力、そして社内の誰もが「自分たちはここに自信がある」と説明できる分かりやすさを込めています。

さらに、同じブランド価値を企業サイト・採用サイト・パンフレットへ展開しながら、それぞれの役割に応じてターゲットと伝える情報を整理しました。営業、採用、インナーブランディングを分断せず、企業の次の成長を支える共通基盤として設計しています。

03 LHソリューション実装支援

課題を解決(LHソリューションで課題を解決)

企業・採用・展示会、それぞれの接点でブランドを体験できる設計

策定したブランド戦略をもとに、ライオンハートは企業サイト、採用サイト、営業パンフレットの企画・制作を一貫して支援しました。

■ 企業サイト:技術の選択肢と提案力を伝える「営業拠点」
企業サイトでは、「Best以上に、Justな精密加工と開発を。」というメッセージを掲げ、品質の良いものを、より柔軟に、最適なタイミングで提供する企業像を表現しました。旋盤加工、フライス加工、冷間鍛造・圧造、転造といった技術を体系的に整理し、単一技術の紹介ではなく、複数の技術を組み合わせて高品質・高付加価値を生み出す対応力が伝わる構成としています。実績紹介やプロジェクト事例を通じて、相談の入口となる営業サイトを目指しました。

■ 採用サイト:若い人材の不安を解消し、挑戦する文化を共有
採用サイトでは、20代後半から30代を中心とした、ものづくりが好きで、主体性と協調性を持ち、新しいことに挑戦したい人材を想定しました。仕事内容、働く人、カルチャー、福利厚生、キャリアステップなどを整理し、入社前後の不安や認識のずれを減らす情報設計を実施。採用コンセプトを「みんなでオープンマインド」と定め、社員同士が理解し合い、交流しながら技術を発展させていく環境を表現しました。社外への採用広報だけでなく、目指す組織文化を社内でも共有するインナーブランディングの役割を持たせています。

■ パンフレット:展示会で会話を生み出す営業ツール
パンフレットは、自動車関連メーカーが出展・来場する展示会での活用を前提に制作しました。限られた時間の中でも、ニッシンテクニス様の加工領域と強みを直感的に理解できるよう、タグラインを中心に企業サイトと共通するブランドメッセージやビジュアルを展開。Webサイトへ誘導するだけの会社案内ではなく、担当者が技術や実績を説明し、お客様の課題を聞き出すための営業コミュニケーションツールとして設計しました。

04 LHメソッド実行支援

ビジョン達成にコミットし続ける(状況変化に対応)

「良いモノをピタり。」を軸に、次の市場と組織づくりへ

本プロジェクトでは、市場環境の変化を起点に、自社が持つ技術と経験を棚卸しし、ニッシンテクニス様の価値を「複数の加工方法と熟練者の知見によって、お客様に最適な答えを届けること」として再定義しました。

■ 営業活動の共通言語を確立
企業サイトとパンフレットで共通のブランドメッセージを展開することで、営業担当者が加工方法の多さだけではなく、「どの技術をどう組み合わせ、お客様の課題にどう応えるか」という提案型の価値を説明しやすい状態を整えました。展示会で初めて接点を持つ相手にも、ニッシンテクニス様が“何を相談できる会社なのか”を端的に伝えられる基盤となっています。

■ 若い人材に、安定と挑戦の両面を伝える
採用サイトでは、自動車部品分野で積み重ねてきた歴史や実績による安心感と、他業種・新技術へ挑戦していく将来性を両立して発信しました。求職者が仕事内容や職場の雰囲気、自分との相性を具体的に確認できる情報を整え、採用後のミスマッチを減らしながら、挑戦意欲を持つ人材との接点をつくる設計としています。

■ ブランドを社内の判断軸へ
「良いモノをピタり。」は、対外的なキャッチコピーであると同時に、社員一人ひとりが日々の仕事で目指す価値を共有するための言葉です。お客様の要望に対して、技術、品質、コスト、納期の最適解を考える姿勢を分かりやすく示し、部門を越えた連携や主体的な提案を促す共通の指針として位置づけました。

企業サイト、採用サイト、パンフレットという異なる接点に同じブランド価値を通すことで、営業活動、採用活動、組織づくりを一つの方向へつなげています。各制作物が独立して役割を果たしながら、接触を重ねるほどニッシンテクニス様らしさへの理解が深まるブランド体験を構築しました。

■ 次の未来へ:技術の組み合わせで新しい市場に応える
車両制御の電子化・高度化をはじめとする自動車業界の変化は、既存製品の需要に影響を与える一方、ニッシンテクニス様が培ってきた加工技術と経験を新たな分野へ展開する機会でもあります。今後、医療・航空を含む他業種への参入や、新しい技術提案を進めていく上でも、「良いモノをピタり。」というブランドの軸を起点に、お客様のニーズに応える企業としての挑戦を支えていきます。