15年間伴走し続けるブランディング・SEO戦略支援事例
事例概要
お客様名
久野金属工業株式会社 様
プロジェクト内容
・コーポレートサイトの全面リニューアル・継続的なSEOおよびシステム保守
・企業案内パンフレット制作
・70周年記念特設サイト制作
・採用サイト(リクルートページ)拡張支援
・80周年記念プロジェクト(現在進行中)
用途
・デジタルを活用した24時間稼働する営業体制の確立
・「複雑・高精度プレス加工」のニッチトップとしての技術力の正しい訴求
・業界の専門用語を突いたSEO(自然検索)による有効な新規B2Bリードの自動獲得
・企業規模拡大に合わせた採用(リクルート)ブランディングと社員のエンゲージメント向上
シチュエーション
自社の工場設備や自動化ラインの強みは「工場見学にさえ来てもらえれば極めて高い確率で成約する」という絶対的な自信がある一方、15年前の老朽化したWebサイトではその精密な加工技術やラインの凄みが全く表現できておらず、新規開拓に向けた有効な営業ツールとして機能していなかったため。
制作期間
15年間におよぶ継続的な伴走支援(最初のWebサイト構築から、パンフレット制作、周年特設ページ、リクルート拡張、80周年記念プロジェクトまで一貫体制で継続中)
事例の流れ
STEP
01 課題
お客様の課題
工場見学の強みをデジタルで表現し、新規開拓の呼び水にする
久野金属工業様は、自動車のプレス部品を主軸とする、日本を代表するグローバルニッチトップの金属プレス加工メーカーです。
同社が持つ武器は、「他社が断るような複雑で難易度の高い仕事しか受けない」と決めた技術力と、それを実現する高度な自社独自の自動化・ロボット化された製造ラインです。実際に取引先やメーカー担当者が工場見学に来ると、「何このライン、すごいね!」と誰もが驚き、極めて高い確率で新規受注(成約)に至るという圧倒的な現場力を持っていました。
しかし、15年前のWebサイトは老朽化し、単に「自社を紹介するだけのカタログ」に留まっていました。自慢の自動化ラインや設備が持つ強みが外から全く見えず、新規開拓に向けた営業ツールとして全く機能していなかったのです。
さらに課題となったのは、「本当に見せたいコアなラインや企業秘密の技術は、映ってはいけないものも多く、YouTubeなどの動画で単純に公開して見せることができない」というセキュリティ・守秘義務上の高いハードルでした。動画が使えない制約の中で、いかにして「工場見学に行きたくなるような説得力」をデジタル上で生み出し、新規のB2B問い合わせを獲得するかという、B2Bマーケティングにおける高度な設計が求められていました。
02 LHメソッド戦略策定
現在地や課題を整理(現在地や課題を整理し、ビジョンの実現にコミット)
業界の「プロが検索する専門用語」を狙い撃つSEO/CMS戦略の確立
ライオンハートは、単なる「かっこいいホームページの作成」ではなく、Webサイトを「24時間働き、自動で有効な引き合い(リード)を獲得する優秀な営業マン」へと変革する戦略(LHメソッド)を提案しました。
競合が激しくクリック単価が高騰する広告運用ではなく、同社が培ってきた圧倒的な製品事例や設備情報を資産化する「自社メディアのSEO戦略」を設計。ターゲットを「大手メーカーの設計開発者や調達担当者など、課題解決の答えを探しているプロフェッショナル」に定めました。
プロはWebを探す際、「プレス加工」といった広い言葉ではなく、自分たちが設計で直面している具体的な「複雑なプレス部品名」や「プレス成形の高難度な専門用語」で検索します。ライオンハートは、こうしたプロ特有の検索行動に着目し、同社が持つ膨大な実績データを「業界用語・専門用語」として投稿・蓄積できる、操作性の高いCMSの導入を軸とした情報設計(コンテンツマーケティング戦略)を策定しました。
さらに、単に情報を載せるだけでなく、来訪者の関心や滞在時間を高め、競合への離脱を防ぐための独自のコンテンツ導線(製品事例ごとの関連レコメンド設計)を戦略の核心に位置づけました。
また、ライオンハートは単なる技術紹介に留まらず、大手一流メーカー(Tier1・Tier2など)とロジカルに対等に渡り合える「先進的なソリューション企業」としての見られ方を追求するため、当初はCI(コーポレート・アイデンティティ)として由緒ある旧ロゴマークの刷新までも視野に入れた徹底的なブランディング提案を営業段階から行っていました。この経営の深層に踏み込んだ提案姿勢は、現在も窓口を務めていただいている副社長(当時)の心を強く捉え、15年におよぶ揺るぎないパートナーシップの起点となりました。
03 LHソリューション実装支援
課題を解決(LHソリューションで課題を解決)
15年前から実装された「先駆的なCMS構造」と、技術を価値に変えるディレクション
戦略に基き、ライオンハートは久野金属工業様の強みをデジタル資産へと変換するための具体的な実装支援(LHソリューション)を展開しました。
■ プロの回遊を最大化する「製品事例の関連レコメンドシステム」
15年前のWeb制作において、まだ先駆的であった「製品事例ごとのレコメンド(おすすめ)機能」を自社構築して搭載。あるニッチな技術事例を閲覧したプロユーザー(メーカーの設計担当者など)に対し、「これを見た人はこちらの高難度加工事例も見ています」と自動で他の関連実績を表示する導線を作りました。これにより、サイト内での圧倒的な滞在時間と回遊率を獲得し、アクセス解析でも驚異的な好数値を記録する強力なSEO構造を確立しました。
■ 現場が主役となって育てる「CMSプラットフォーム」
専門用語を的確にカバーするため、総務や技術部門の担当者が自ら簡単に情報を追加できるCMSの土台を設計。現在に至るまで、現場の知見を活かした専門的な実績記事や設備紹介記事が更新され続けており、圧倒的な「SEOのキーワード資産」を蓄積することに成功しました。
■ 「価格競争を避ける」ブランディング・ライティングと、紙とWebの全方位支援
単に「プレス加工ができます」と謳うのではなく、「他社で断られた難加工を自社ラインでどう解決したか」というストーリーを全ての製品事例に落とし込みました。これにより、単価の叩き合いとなる単純作業の問い合わせを完全にスクリーニングし、高付加価値な仕事だけを惹きつけるクリエイティブディレクションを徹底。ホームページを皮切りに、営業パンフレットの刷新、採用ページの継続的な拡張(リクルートページの充実)、70周年記念特設サイトまで、ビジュアルアイデンティティ(VI)の品質を高い次元で統一させました。
04 LHメソッド実行支援
ビジョン達成にコミットし続ける(状況変化に対応)
3人の営業マンで売上130億円超。SEOの資産価値が証明する「驚異のインバウンド効果」
15年間にわたる能動的な伴走支援により、久野金属工業様は金属加工業界において稀有な「完全インバウンド型の営業体制」を確立されました。
■ 月間2〜3件の「極めて有効な新規B2B引き合い」を獲得、そして「お断り」する状態へ
SEO資産が溜まりきった結果、現在でもWebサイトから安定して月間2〜3件の有効な新規案件の問い合わせが自動で発生。さらに驚くべきことに、獲得している引き合いの質があまりにも高いため、同社では「難易度が低く、自社の強みが活きない(価格競争になる)仕事はお断りする」という、極めて強気な受注スクリーニングが行えるようになりました。
■ テレアポ・新規開拓営業は「ほぼゼロ」。営業3名で驚異の売上規模を維持
通常、これほどの売上規模を誇る製造業であれば、巨大な営業部隊がテレアポや飛び込み営業を繰り返すのが一般的です。しかし、同社で新規営業を担当しているのはわずか3名。彼らは新規のアプローチ営業をほとんど行うことなく、流入してくるWebサイトからの良質な問い合わせ(約80%がWebサイト経由)に対応するだけで、コロナ禍の80億〜90億円規模から、現在の130億円超という驚異的な売上急成長を陰で支えています。
■ 採用現場における劇的な変化と「インナーブランディング」の結晶
Webマーケティングの成功は、同社の「働く社員のエンゲージメント」をも劇的に変えさせました。15年前に初めて写真撮影を行った際、社員の皆様はカメラに対して強い拒否反応を示し、嫌がって席を立ってしまうような状態でした。しかし、自分たちのWebサイトが成果を出し、ローカルテレビや新聞取材などのメディアに次々と取り上げられ、社会的な認知が高まるにつれて、社員の意識が自発的に変化していきました。
Webサイト立ち上げから3〜4年後のパンフレット撮影時には、工場にて全社員(当時120〜130名)が一堂に会し、全員が誇らしげな笑顔でカメラに向き合ってくれる奇跡的な集合写真を撮影。さらに数年後の採用ページ拡張時には、全社員が顔写真を快く承諾し、自社で働く誇りを全身で表現してくれるようになりました。現在では、副社長が大学や外部の講演会で「スマホでこの専門用語を検索してみてください。1番上に私たちの会社が来ます」と登壇時の最後の15分でデモンストレーションを行い、ライオンハートを「信頼できるパートナー」として自発的にご紹介いただくほど、自社サイトが全社の共通のプライドとなっています。
■ 次の未来へ:80周年、さらに「中堅企業」としてのリブランディングへ伴走
現在、久野金属工業様は15年前の「中小企業」から、名実ともに「中堅企業」へと大きな成長を遂げられました。ライオンハートは現在、間近に控える「80周年記念パンフレット」の新規制作を進めています。さらに、中堅企業としてさらなる優秀な人材を惹きつけるための「次なる採用サイトのリブランディング」に向けた提案を行っています。長年築き上げてきた最強のSEO資産(Google検索の順位)を絶対に壊さないよう、高度なテクニカルSEOの配慮を施しながら、さらにビジュアルと構造を洗練させる「攻めの守り」の提案で、今後とも同社の挑戦に終わりなき伴走を続けてまいります。